判決文作らなかった岐阜地裁裁判官に戒告処分 

2018年6月29日 23時06分

民事訴訟の判決文を作らないまま判決を言い渡していたとして、
名古屋高裁は28日付で、今年3月まで名古屋地裁岡崎支部に勤務していた岐阜地裁の山崎秀尚裁判官(58)を戒告の懲戒処分にした。岐阜地裁が29日発表した。

岐阜地裁が13日、名古屋高裁に懲戒を申し立てていた。
岐阜地裁によると、山崎裁判官は名古屋地裁岡崎支部の判事だった2017年4月17日〜18年3月30日、担当した36件の民事訴訟について判決文を作成せず、手控えの草稿しかない状態で判決を言い渡した。
山崎裁判官は「事件処理に追われて、やむなく行ってしまった」と話し、退官の意向を示している。

岐阜地裁の田村真所長は「法を順守すべき裁判官が法律に基づかない手続きを行ったことにより、戒告することとされたことは誠に遺憾であり、再発防止に努めたい」と談話を出した。
(中日新聞)