要するに、
「類人猿」ありません。


オランウータンに「縮れ毛」の新種 インドネシアで発見

11/3(金) 0:06配信 朝日新聞デジタル

インドネシア・スマトラ島で大型類人猿オランウータンの新種が見つかった。
シナモン色で縮れた体毛が特徴で、「タパヌリ・オランウータン」と名付けられた。調査研究が進んだ今、大型類人猿の新種の発見は珍しく、1929年にアフリカで見つかったボノボ以来、88年ぶりだという。
英国やインドネシアなどの国際研究チームが2日付の米科学誌カレント・バイオロジーに発表した。

オランウータンはこれまで、スマトラ島にすむ「スマトラ・オランウータン」と、海を隔てたボルネオ島にすむ「ボルネオ・オランウータン」の2種が知られている。

タパヌリは、細長い体つきはスマトラに似ているが、体毛はスマトラより細かく縮れている。
また、体毛はボルネオと比べるとシナモン色が濃い。両種よりも発達した犬歯を持つ。遺伝的な特徴からボルネオに近いことが分かった。

生息数は800頭未満とみられる。
生息地のスマトラ島の森林は1985〜2007年に約6割も減少しており、絶滅の危険性が高い。研究チームは早急な保護策の必要性を訴えている。(小坪遊)


〈オランウータンに詳しい久世濃子・日本学術振興会特別研究員の話〉
膨大な遺伝データと骨の形態的な特徴を使った分析の結果であり、信頼性は高い。
オランウータンは繁殖のスピードが遅く、保全対策が必要だ。
生息地の分断やダムの開発、密猟などへの対策が求められる。
朝日新聞社