水深6千m探査に挑戦…政府、無人潜水機開発へ

6/25(月) 8:00配信 読売新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180625-00050016-yom-sci

政府は今夏、無人潜水機を使って水深6000メートルの深海底を調査できる技術の開発に着手する。
深海でも洋上と通信したり、充電したりできるシステムを確立し、2022年度までの実用化を目指す。
レアアース(希土類)など、日本近海に眠る海洋資源探査に役立てたい考えだ。

無人潜水機の開発は、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の事業として、7月に正式決定の見通し。

政府は、水深2000メートルの海底で無人潜水機5台を同時運用する技術を開発し、沖縄近海で実証実験を行っている。
海中の潜水機が電磁波などで調べた海底のデータを洋上の中継器1台に音波で送る。
中継器は衛星回線を使い、データを陸上の研究拠点に伝える仕組みだ。
しかし、それ以上深い場所では音波による通信が難しくなる。
潜水機も連続10時間程度しか動かせず、母船でこまめに充電する必要があった。