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揺れる台湾『歴史の終わり』のフクヤマが警告した理由
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/26003
 本来のフクヤマの議論からすれば、今回のウクライナ出兵は予想外のものであり、民主主義の拡張と経済相互依存が世界を支配するという未来への想像を打ち砕くものだった。
 ただ、フクヤマは2015年ごろから主張を修正し、中国による科学技術を駆使した高いレベルの権威主義体制には成功のチャンスがあり、「自由主義世界にとって真の脅威になる」とも述べていた。
 フクヤマは今回の講演のなかで、台湾に対する中国の武力行使は、近年の国際環境の変化とウクライナ情勢によって「想像できない事態から想像しえる事態になった」とし、ウクライナと比べると台湾は自ら戦う決意が弱いように見えており、「もしも自らのために戦わなければ、台湾は米国が救いにくると期待することはできない」と述べた。これは台湾への叱咤激励であり、警告でもあった。
 台湾の世論調査では、6割以上の人は台湾が侵略を受けた場合は武器を取って戦うと答えている。一方、台湾社会は、世界が心配するほどには、中国の武力行使を不安視しない傾向があった。