元保護者会長が無罪主張=検察、DNA一致と指摘―松戸小3女児殺害・千葉地裁

6/4(月) 10:19配信 時事通信

千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が殺害された事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた同じ小学校の元保護者会長渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判の初公判が4日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)であり、
同被告は「私は事件に関与していない。全面的に無罪を主張します」と述べ、起訴内容を否認した。

渋谷被告が犯人かどうかが最大の争点。
検察側は冒頭陳述で、被告の軽自動車に付着していた血液のDNA型がリンさんのものと一致したほか、
遺体の腹部に付いた唾液などからもリンさんと被告の混合したDNA型が検出されたと明らかにし、被告が車内でリンさんを殺害したと主張した。

一方、弁護側は「リンさんが事件前にも被告の軽自動車に乗り、その際に血が付着した可能性もある」と指摘。「指紋や現場の足跡など、DNA以外の証拠がないのは不自然だ」と反論した。