丸山眞男によれば、「日本の保守主義とはその時々の現実に順応する保守主義(=現実主義)で、フランスの王党派のような保守的原理を頑強に固守しない」[とされる。
これについて中村宏は「日本人の多くに伝統的に共有されてきた、状況ないし事態の流れに順応し、権威主義的でそのときどきの権力に従う処世観「従う政治文化」」、つまり事大主義が日本の政治風土の特徴であり、価値観を持たない「仕方がない」と「状況と立場」の文化があると説明する。