安保理、化学兵器調査否決 ロシアが拒否権、任期切れ

 【ニューヨーク共同】2017年11月17日 06時33分

国連安全保障理事会は16日、
内戦下のシリアで化学兵器の使用に関与した個人や組織を調べてきた国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の合同調査機関の任期を1年延長する決議案を否決した。
米国などが提出した決議案に常任理事国ロシアが拒否権を行使した。調査機関の任期は16日で終了する。

シリア内戦を巡りロシアが拒否権を行使するのは10回目。

合同調査機関は10月、シリア北西部で4月に行われた空爆でアサド政権が猛毒サリンを使用したと指摘する報告書を安保理に提出した。
アサド政権と、後ろ盾のロシアはサリンの使用を否定している。