対ステルスでレーダーを出力でしか語ってない時点で、お里が知れてるのよ
ステルス機を捕らえようとすると、ノイズや航空機以外のものや、気象的な反応も拾わされるから、
レーダーから取得した膨大な反応を今以上に仕分ける必要性が出てくるのが問題なんだよ
「ステルス=(レーダー的に)見えない」ってのは一般相手の解り安く説明するため比喩でしかない

レーダーステルス技術は、RCSが下がる事で、検知する側は旧来レーダーで飛翔物を捕捉する際に、フィルタしてた領域の反応まで拾って、紛らわしい反応の中からステルス機の識別しなきゃならなくさせえる事が最大の利点なんだよね
ステルス機は見えないんじゃなく、見ようとすると、どれがステルス機の反応なのか区別が付かないのが問題なの
RCSの低い物を探知しようとするほど、紛らわしい反応を沢山拾ってしまって
実際にステルス機が居るのかい無いのかも怪しくなってくる

対レーダーステルスとして重要なのは、より効率的にその識別作業が出来る事で、現状で出力自体上げる事に大きな壁がある訳じゃないし、実のところ出力はさほど重要じゃない
僅かな反応特性の違いを識別できるより高精度な受信部や
得られたデータからどうやって効率良く識別すれば良いかの蓄積的な識別材料となるデータや判断ロジック、効率的な検出に有用な周波数の組み合わせの絞り込みが重要で、出力なんか二の次三の次以下の話だ

また同程度のRCSでも塗料の特性で周波数帯別の反応の差も出るし、微細な反応差を拾おうとすればするほど、レーダー波の通過空間の気象条件等にも左右される

RCSの低下のお陰で無視すれば良かった範囲の反射も無視できなくなって、識別材料としなきゃならない要因が馬鹿みたいに増えるし、処理しなきゃならない反応の数も増えていく
索敵範囲が広がれば、その紛らわしい反応なんか莫大に増えていく訳だ
こんなレーダーシステムの開発なんか、今までのレベルから考えると敷居が上がりすぎて短期間で対応出来るレベルじゃないのは明らかで、特にデータ蓄積が間に合わない
逆にここらへんのデータ蓄積やロジック開発が進み、演算的な処理能力の向上さえ出来れば、小型化は難しい事じゃない