>>157
それはシャーマン中戦車が数で圧倒したからだ。
シャーマン中戦車は4両1組で、1両のティーガー重戦車に挑んだ。
炎上したティーガー重戦車1両の周りには、シャーマン中戦車が3〜5両炎上しているような状況だったが
シャーマン中戦車の量産力は圧倒的であり、やられてもやられても、次から次へと補充され戦線に投入された。

ティーガー重戦車の生産台数は1300両程度だったが、シャーマン中戦車の生産台数は5万両だった。
シャーマン中戦車の桁違いの量産台数は、徹底的な合理設計が可能にした。
シャーマン中戦車は、自動車生産ラインで製造できるほど量産性が高かった。


近代以降の戦争においては、兵器の量は兵器の質をしばしば圧倒する。
このような近代以降の、強力な飛び道具を使用する集団と集団の戦いを数学モデルとしてあらわしたものに
ランチェスターの法則がある。

近代以降の戦闘のように、銃器・火砲・航空機が発達して一が多に対して攻撃が可能な戦闘では、
例えばA軍が5、B軍が3、としてこれが戦ったら、実際の戦力差はA軍25対B軍9になる。
(ランチェスターの第2法則、双方の戦闘力を二乗した上で戦闘力が優勢な方が勝利する)


自衛隊が最新の武装を施された精鋭であっても、いかんせん数が少なすぎる。

もちろん、その国の総兵力が問題なのではなく、その戦域にどれだけ兵力を集中投入されるかが、
戦局は大きく左右するのだが。

自衛隊はどれだけ兵力を集中投入できるのか。中国軍はどれだけ兵力を集中投入してくるのか。
数は侮れない。