無人偵察機は、人が乗らないことにより機体が小型化するというメリットのほかに、
”狭いコクピット内にパイロットを拘束しない、若しくは簡単にパイロットを交替させられる
(地上局で無人機を操作しているからね)ため機体が許す限り長時間任務に就ける”

というのがありますねぇ。
コクピットが狭い有人の戦術偵察機(RF-4EJ等)が3,4時間、
比較的大型で余裕のあるP-3C哨戒機が精々5,6時間、
大型で交代要員が乗せられ、更に空中給油を受けても
哨戒は半日程度が限界(人間の能力上)であるといわれるAWACS等に
比べ、
例えば無人戦略偵察機である米軍のグローバルホークは20〜40時間の
連続偵察任務についております。

この為、海上における哨戒任務(アメリカを中心に、環太平洋諸国で
共同でグローバルホークを運用し、海洋監視を行う計画が持ち上がっており、
日本も参加が呼びかけられている)や、遠域での偵察活動(最も、
日本が保有する場合は遠域でも行動できるように衛星等の通信中継支援設備の
整備が必要)、長期間における戦場監視任務、及び人命からの観点でも
損耗が覚悟される重要目標等の偵察任務においてもこの無人機の特性は
遺憾なく発揮されます。

自分としては、無人偵察機の配備は、陸上自衛隊などが使う
戦術式の小型偵察機(手投げ式、小型動力機)に関して無条件に賛成、
空自の戦術偵察機としての配備は賛成するも、果たして国内若しくは
日本の領域内で運用するための通信中継手段をどうするのか?
(衛星の打ち上げ若しくは借用、或いは高高度飛行船に中継設備を載せる)
がネックになるでしょうねぇ。