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イランが「サイバー攻撃で撃墜した」と主張している「RQ-170 の残骸」について、それが RQ-170 で
あることを公式に認めた米軍関係者は存在しない。ただ、米空軍参謀総長の Norton Schwartz 大将は、
「アメリカの技術的優位性維持」に言及、対立する勢力によるリバース エンジニアリングへの懸念を示して
いる。ただし Teal Group のアナリストのように、「機体を調べることはできても、製造技術まではコピーでき
ない」と指摘する声もある。しかし一方では、「過去 10 年間で最大のクリスマス プレゼントになった」とする
主張もある。なお、Associated Press では「RQ-170 を用いてイランの核施設を監視していた」という元米軍
関係者のコメントを紹介している。(DefenseNews 2011/12/9)

イラン政府は Livia Leu Agosti スイス大使を通じて、「RQ-170 Sentinel による領空侵犯行為」について、
アメリカ政府に公式に抗議した。「すべての責任はアメリカ政府にあり、既知のすべての国際法ならびに
規定に反している」と主張。アメリカと直接の外交チャネルがないため、スイス大使を介する形になっている。
ちなみに、「RQ-170 の残骸」を調べている模様をテレビで放映した際に映っていた人物の片方は、革命防衛隊
(IRGC : Islamic Revolutionary Guards Corps) で航空宇宙部門・ミサイルを指揮する Amir-Ali Hajizadeh 准将。
同准将は「革命防衛隊の電子戦部門がサイバー攻撃によって撃墜することで、最小限のダメージで撃墜できた」
と主張している。また、同准将は「RQ-170」の寸度について「翼幅 26m、全長 4.5m、全高 1.84m」だとしている。
なお、イラン国営テレビでは「イランの領空に 250km も侵入したところで "撃墜" した」と主張している。(SpaceWar 2011/12/8-9)