前身の東芝シーガルズ時代を含めても、Vリーグ(日本リーグ)、黒鷲旗、皇后杯で「一度も優勝したことの無い」苦しさが岡山にはあると思う。
他強豪は勿論、リーグでの優勝経験が無いトヨタ車体やデンソーも皇后杯では優勝している。
日立も同様だが。監督は「ウチは外人がいないから」とうそぶくだろうが、今日の試合を見ていると、お得意のプッシュ攻撃や選手、ローテの頻繁な変更も、相手が動じなければただの奇襲戦法に過ぎないのだと率直に思った。

東レは、順当に冷静に勝利したと言えましょう。第三セットは多少追う展開にはなったものの慌てたそぶりは無く、普通に逆転。第二セットでは黒後のライト攻撃が効果を発揮。ただ、全体的には黒後の出来はさほど良くなく、レフトからの攻撃はブロックにかかるシーンも。その分、石川のシャープな攻撃とサーブ、クランの左右からの攻撃。二枚替えで入った野呂のレフト攻撃と岡山吉岡のライト攻撃を一枚でシャットしたブロックなど、攻撃面で圧倒。小川の速攻も効果あった。セッター勝負では、俊敏さがある関が二枚替え要員の白井を上回るか。
守備面でも、リベロ水杉がきっちりと相手スパイクのコースに入り、守備面でも岡山を凌駕。相手のプッシュ攻撃にも冷静に対処し、力の差を見せつけたかたち。
第三セット後半では岡山古川の強打がクランのブロックした顔に当たった。多少鼻が赤くなったクランだが、逆にスイッチが入ったのか猛打を連発させ試合に蹴りを付けた。

会場には中田全日本監督の姿も。第一試合は相原コーチと座席にて観戦。第二試合は、JT吉原監督と体育館の壁際で立ち話。先日のお姿よりは少し若々しくなられていました。