自己愛性人格障害の人が認知症になったら
認知症になると新しい事を憶えられなくなり、また、ほんの数分前の事も忘れてしまう様になります。
場合によっては家族の顔と名前すら忘れてしまう事もあります。

他には急に家を飛び出して周囲を徘徊し、しかし自分の家が何処にあるかまで忘れてしまう為に帰る事が出来ず、発見した近所の人や交番から連絡があって家族が迎えに行く必要がある場合があります。

人によっては幼児退行してしまう場合や入浴・排泄が自分で出来なくなってしまう程に悪化する場合もあります。



その上、自己愛性人格障害であると、非常に厄介な行動を起こす可能性があります。

家の周辺を徘徊して、周囲の人に「家族から虐待されている」と悪口を吹聴して廻ったり、介護しようとする家族に対して暴言を吐く事もあります。
また興奮して喚いたり、近くにある物を投げたり家具を壊したりする場合もあります。


認知症は精神科や心療内科を受診して投薬治療を受ければ、ある程度進行を防ぐ事が出来ます。

その為、病院へ行く事を本人が嫌がったとしても「ただの健康診断をするだけだから」と嘘を付いて、精神科等を受診させ、自己愛性人格障害である事も家族から医師に伝えておく様にしましょう