◆「安値で買い叩く」ブックオフ、経営危機に…「ヤフオクのほうが高く売れる」浸透で店に行く意味消失

中古本チェーン最大手のブックオフコーポレーションが、3期連続で最終赤字を計上した。
同社が5月10日に発表した2018年3月期の連結決算は、最終損益が8.8億円の赤字だった。

17年3月期は11.5億円の最終赤字、16年3月期は5.2億円の最終赤字を計上していた。
同社の展開する中古本・中古家電販売店「ブックオフ」は、店舗数が激減している。

10年3月期には1100店以上を展開していたが、18年3月末時点では825店となった。
8年で約300店が減ったかたちだ。

18年3月期も18店純減しており、店舗数減少の流れが止まらない状況にある。
18年3月期は、不採算店の店舗閉鎖損失や早期の黒字化が見込めない大型複合店の減損損失などで12.5億円の特別損失を計上した。

店舗数が減少したこともあって、売上高は前年比1.6%減の800億円だった。
全売上高の9割近くを占めるリユース店舗事業が前年比0.8%減と不調だった。

既存店売上高が前年比で3.5%減ったことが響いた。
客数が6.1%減と激減し、客離れが深刻な状況にある。

リユース店舗事業で主力の中古本販売の不振が顕著となっている。
売上高は前年比で5.3%も減った。