「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 218) ---
Crowley, in fact, stated that THE LOVERS and TEMPERANCE were the most difficult
cards of the Tarot, which is certainly true.
クロウリー氏は、実際に、「恋人たち」と「節制」が、「タロット」の最も難しいカード
たちであると述べており、それは確かに本当である。

The Path of TEMPERANCE requires a complete integration of the Personality in its
subordination to the Ego in Tiphareth.
「節制」の「小径」は、「ティファレト」の中で、その「自我」に従属した状態において、
「人格」の完全な統合を必要とする。

The Path of THE LOVERS requires a complete integration of the totality of the
self manifest in Microprosopus, for the return of the Soul to the aspect of the
"Garden" from which it emerged.
「恋人たち」の「小径」は、それ(魂)がそこ(庭)から出現した「庭」の様相に「魂」
を戻すために、「ミクロプロソプス(小さな顔)」の中の自己顕在化の全体を完全な統合
を必要とする。

In more basic terms, TEMPERANCE is the balance of the Lower Self, THE LOVERS is
the balance of the Higher.
より基本的な用語たちで言えば、「節制」は「低次の自我」の均衡であり、「恋人たち」
は「高次(の自我)」の均衡である。
--- ここまで ---

上(「恋人たち」)の如く、下(「節制」)も然り、と言いたいのでしょうが、このレベル
において、それは完全なるミソクソ理論であって、これらは似て非なるものです。
そして、そもそも、「恋人たち」の「小径」には、「魂」を「庭」に戻すような機能は
無く、上から下への完全な一方通行路としてのみ機能しているわけです。
つまり、「節制」が、理解するのが最も難しいカードであるとすれば、「恋人たち」は、
もはや誰も真の意味を理解できないカードであるということです。