寛仁殿下は皇籍離脱宣言をなさったことで知られておいでですが、
実のところはご自身の待遇改善要求だったのではないかとも言われていますね。

が、皇室経済法においては、いずれ臣籍降下をすることになる内廷外皇族は
皇室にいる間に一般人の経済活動を知っておくべきであるとの主旨の下に
傍系宮家の親王や女王に対する皇族費の額を定めているのですから、
ご本人もしくは大殿下が即位なさらない限り、殿下のお望みを叶えることは
出来なかったわけです。

一般人は皇族と一括りに捉えてしまうものですが、内廷皇族と内廷外皇族とは
本質的に違う存在であり、殿下はそこに我慢ならなかったのでしょう。