>>668自己
しかし軍備とは無関係に食料自給率は上げておく必要がある。
産業革命以来、資本家達は先進諸国を工業化させることで少しずつ
食料自給率を奪っていき、都市の発展と引き換えに地方(農村部)を衰退
させていった。農村部の人々は生きるために都市へ流入していくことで都市と
工場はますます規模を拡大させ発展していった。各国はそれを豊かさと勘違いした。

やがて農村の人口が減るにつれ徐々に食料自給率は下がっていった。
そんな状態になり、都市と工業の発展を維持し自分と国民を食わせるためには
他国から奪うしかなくなった。だから多くの先進諸国が食うために植民地を持つ
ようになり、そのためにも強い武器が必要でますます工業化と自給率低下を招いた。

この過程は全部巧妙に仕組まれたものだ。各国は口車に乗って食い詰めて強盗になったあげく、
強盗業で食うために製造業や鉱山や貿易業のオーナー(黒幕)に金を払い続けてることに気付かない。
黒幕に依存した列強諸国は文字通り「食い物」にされたのだ。
富国強兵の幻想に騙された日本も例外じゃない。明治以降の食料自給率低下が大陸進出の一因だ。

黒幕達は長い時間をかけて少しずつ人間が生きる上で絶対に欠かせないものを独占した。
冷戦が終わり超大国が消えることで、今後は軍事力ではなく食料自給率の高い国が地域覇権
を握る多極化の時代が訪れる。強盗の裏に黒幕がいたように、高自給率な国々の裏にも黒幕がいる。
世界を多極化へ変化させるきっかけとして、某仙人が主張するような(意図的な)食料危機を仕組む
可能性はあるかもしれない。飢えればどんなに高くても相手の言い値で食べ物を買うしかない。
(某被災地ではヤクザが白菜を500円で売っていた)

人々を飢えさせることは、時に最大の武器になる。他者の飢えを己の力とする手口がある。
かつて食料自給率の低い国=食い詰めた国は強盗になることで生き延びたが、今後はどうなって
いくのだろう。農業さえ自動化が進み貨幣経済すら崩壊しそうなこの時代に・・・