正直なところ、自分も欽天の命盤では「中止or延期」の異常性は微妙に感知しつつもよく分かりませんでした。
西洋でホロスコープを出してもよく分かりませんでした。しかし干支九星術では「延期」が容易に判別できましたね。
四盤掛けや中免法・奥免法といった高度な技法をひっぱり出して「延期」を語っても、多分こじつけの謗りを免れないでしょう。

実際はそんな大道具は必要なく、7月の本命同会・被同会を見るだけで十分でした。それぞれ兌宮/寅9紫暗剣と震宮/寅1白暗剣で明らかに「異常事態」です。
しかし暗剣重→延期は論理の飛躍でこじつけです。看法の急所は兌震吊宮に「寅」が廻座してることで、十二支は各々固有の象意を持ち寅だけが唯一「手直し、軌道修正」という意味を持つ点にあります。
任意の西暦x年y月における任意の九星本命zの「寅同会&寅被同会」の発現確率は1/12×12=1/144=0.69%ですから、これは数学的にこじつけの謗りは排除できます。

この寅に暗剣と歳徳or三合が同座して「修正は困難だが可能」と見ます。これに9紫暗剣=集れない・消えた聖火・暗い祭典・二回目、1白暗剣=見えない病気、ウイルスと九星象意が乗って参ります。
暗剣作用で定位も暗くなり、震3は声あって形なし、兌7は浄と滅、更には7月西方天剋地冲(癸未⇔丁丑)で結果として開催「不可能」です。聖火丁が癸で滅、干支でも答えは同じです。
仮に暗剣重が破重なら修正不可で他国開催でした。東京五輪は翌6白年に完全な形で開催されるでしょう。私が示したかったのは、占術には使途の得手不得手があるということです。
干支九星は本丸の方鑑のみならず広範な応用を持つ占術です。しかし欽天派でしか読み取れないことは歴然とありますし、人間の身の丈に寄り添ってくれるのはやはり紫微斗数のように思えます。


易神とは時のことであり、鑑定用八字は下記になります。

癸 丁 辛 癸   生地:東京都
卯 丑 酉 巳   本命:癸巳五黄