英語でpagan(ペイガン)という単語には「農民」「田舎者」という意味と「異教徒」(こちらが古くからの意味)という意味がある
農村に暮らす人々は15世紀まで異教徒と呼ばれるケルト系宗教の信徒であるか
キリスト者であってもケルト系宗教と混淆したシンクレティズムを生きてきた
このため都会に暮らす支配層にとって農民=田舎者=異教徒であり続けていた
16世紀になり宗教改革の影響などによって信仰の純化運動が起こり魔女狩りが始まると同時に
カンタベリー大寺院など旧来のキリスト教の寺院が焼き討ちされて支配者のためのキリスト教が出来上がることで
これまでの歴史とケルト系宗教の祝日や神々をキリスト教のそれらや聖者に置き換える運動が人々の記憶を書き換えた
欧州の他の地域でも小異はあれど同様な事態があった
ケルト系宗教は同じアーリア系であるインドアーリア系のヒンドゥー教にとてもよく似ていてさらに日本の神道にも似ている
ヨーロッパの民衆にとって輪廻転生はごく当たり前の宗教的とさえ思わない常識的観念だった
いまイギリスではハロウィンというケルト系宗教の祭りが盛んになって敬虔なキリスト者が怒りまくっているが
今年の夏至祭でのストーンヘンジの祭りもたいへんな盛況だった(ようは初日の出です)
他国でも似た動き(まとめてペイガニズム paganismという)が力をいよいよ増している
そんな彼らが古来の占星術を解釈発展させようとしているという
これが今の科学史や宗教史学のみる現状かな
長々スレチスマソ