例えば、医者は職業柄、多くの人の命を助けることとなるが、
その医者は他の職業の人に比べて高い徳を積むことが出来るのであろうか?

答えは、否。


その医者は、医者となるべくして医者となったのであり、
もともとそういう役割を与えられ、それを全うしたにすぎない

それは他の職業についた人についても同様であり、
そういう職業となるべくしてその職業につき、その役割を果たしたのであれば
その医者と同等の徳を積んだことになる

職業に貴賎なし。
人間同士のヒエラルキーで優劣・高低・勝ち負け・職業マウントを争っているが
天界から見れば、まったくもって無い意味である

医者になった人が
「俺は精一杯努力して、苦学して医者になったのだ!
 他の職業のやつより高い徳が積めて当然だ! 同じなんて不公平だ! 悪平等だ!」
と文句をいうかもしれないが

天界からすれば
「お前が医者になれたのは、そのような天分を天界が与えたからに過ぎない」
「職業に関係なく、天界が定め、天界が与えた役割をまっとうした者は全て同じ評価となる」
と言い返されることになる