原点の易経は医学書ではない。陰陽五行理論も同様に医学ではない。この点はっきりとしている
東洋医学に易を用いるというのはどちらかというと独自解釈
江戸時代頃の古い資料にも断易の医学的診断の様子が記録にあるが内容的に無謀な行為だ。

東洋では朱子の時代に道教思想(いわゆる気とか)と儒教(易)が混ざってしまい誤解された
易(東洋思想ー主に朱子学の易経)が生じている。これは間違いで易経の原点(周易)では「気」
などという思想や発想は存在していない。「気」と易経とは本質的に無関係なものだ
東洋思想で「気」という概念が生じるのは中国の歴史でもっと後で、易経と混ざり朱子学
(宋易)となるのが西暦1200年頃の南宋の時代だ。風水などもこの時代に生まれるが易経とは
関係はない。
ちなみに日本の国学者の陽明学はさらに後の時代のもので政治思想まで曲解したものだ

この自然理解と五行の誤解と漢方の組み合わせが狂った東洋医学を発達させた
この誤解の結果が朝鮮半島における人糞酒(トンスルという)が作られる理由だ
誤解を招く解釈は止めるべき。東洋医学の反省すべきところだ