>>432
易はそんな単純なものではないよ

昭和7年の春、加藤大岳の隣の家田島家に奉公中の女中が、郷里の父が急病につき
帰国する際、天地否の沢風大過に之く卦を得て次のように断じた
彼女の父は日頃壮健を誇っていたであろうが、外卦乾の上爻変ずるは頭部の
破れる象があり、内卦坤が変じて巽となるは足の立たぬ事を意味する故、恐らくは
脳溢血に依る卒中の如き急病であろう
速やかに帰って見舞うべきであると女中に語りつつも時遅くして父の死に目に
会えないことを思った
何故かと言うと、大過は死者の象があり、繋辞伝に「古之葬者・・・」云々と
あるのも、この象に由来するもので、病者を占って大過に変ずるのは既に棺桶の
用意されている象で、生命絶えたものであるから・・・
果たして加藤大岳の予想は不幸にも的中し、彼の女中が田島家を立ち出ると
間もなく、「チチシス」の電報が田島家の門を叩いたのであった

こんな実例や、もっと凄いのが山ほどある
一例や十例ならまだしも、加藤大岳だけでも無数にあるのだから偶然当たる
というレベルじゃない
偶然では当てられない当て方をしている例がゴロゴロある