P−Tアスペクトでの判断をありにしているテキストはあることはある。
しかしそういうテキストには「それがOKである理由」が書いてあるものは
全然ない。
単に「別のチャートだから比較していいはず」というような、何も考えていない人しかいない。

ちなみにプログレスとトランジットのアスペクトを禁止する理由は
石川源晃のテキストに記載がある。

参考まで。私見。
プログレス(ディレクション)には一日一年法、ソーラーアークディレクション、
トレミーのプライマリーディレクション、コンバース法のようにいくつもの異なる方法がある。
これはトランジットと違って、プログレスが「ある特定の仮定の上に成り立つ模型」であり、
その特定の仮定に様々な種類があるために、いくつもの異なる方法が残ってしまっている。
ハウスの分割方式と同じ。

この時、複数存在する方法のうち、どれか一つだけが正しいと言える理由はあるのか?
逆に言えば複数方法が存在しうるという点で、「プログレスという考え方全てに欠落があると
言えるのではないか」ということ。ここを考えてほしい。
占いの技法は、仮定が多ければ多いほど「考え方の間違いが多く」なる恐れがある。
前提を多く設け過ぎれば全ての前提が正しくなければ技法の考え方が成り立たなくなる
可能性が高くなるということ。
例えばプログレスよりもトランジットのほうが「星の配置と、関連付けられる時期」
の関係に仮定が入らない分、プログレスよりも信用できるといえる。
ハウス関係でも、分割されたハウスとそのカスプより、4つのアングルのほうが
優先度が高いと言える。
プログレスやハウスは、石川氏の表現を借りれば「生の材料」より、「(ある仮定に基づく)模型」
に近いわけだ。
模型であるプログレスの前提は、
「ネータルの位置をあるルールによって仮の位置へ進ませたもの」であること。
つまり、元の位置であるネータルとの関係でのみ解釈すべきもの、ということになる。