黒塗りでデカ箱ダンプは格好良くて好きなんですが、艦隊組んでノソノソ走られるのがちょっと迷惑ですよね( ̄▽ ̄;)

By,つくば市


自分が以前の運送屋で4t平ボディに乗って農協資材を配達していた時の事、まだ夜も明けない薄暗いつくば市の片道二車線の某国道を走っていると、前方に道を塞ぎ占拠する様に隊列を組んで広がり走る黒塗りの集団が・・・

追い付いてしまい近付いて見れば、その集団は地元のダンプ屋さん達でした。

差し枠の仮装ボディを背負い込んだその集団は我が物顔の様に、凡そ時速40Km〜45Km程度で重厚なマフラー音をバタバタァ〜キシュ〜ン!、ドコドコドコォ〜と夜明けの街道に轟かせ、走っていました。

最初はとても格好良く感じましたが、自分も仕事での到着時間があるため堪能ばかりしていられません。

暫くその状態が続き、道路が渋滞ぎみになって来ると流石にイライラしてきました。

気づいたら自分はハンドルを右へ左へ・・・
アクセルを踏む右足も貧乏揺すりの様に・・・
ブォ〜ンブォンブォ〜ン!ゴーープシュッ!ゴープシュッ!・・・


その時、自分の目の前にいた最後尾を走るダンプが化粧板の横一文字に並んだダイヤモンドテールランプをリレーさせました。

急ブレーキです。
追突しそうになり自分も思わず急ブレーキ。

『危ねぇな、も〜!』
車内でそう声を漏らしてしまいました。

−煽り運転なんて止めておけば良かった−

急ブレーキをかけられてはまたアクセルを踏み・・・そんな動作が3〜4回続いた時ダンプ屋さん達が急に一列になり路肩に停まり出しました。

最後尾のダンプを横目徐行で追い越す時にスモークガラスが下がり強面のサングラスが眉間にシワを寄せ顔を出しました。

ヤバいと感じ前方に振り返ると先頭のダンプから勢いよく飛び降りて来たサンダルの大男が自分の方を見て制止を促す様大手を振りだしました。

その姿たるや、顔は天龍源一郎、右翼の特攻服の様な上下の作業着が尚更怖く思わずブレーキを踏んでしまいそうになりましたが、、、

逃げよう!

そう思いたち、自分はまたアクセルを更かしました。

『おいコラてめぇ!停ま・・・』

大男のそんな叫び声が自分の横を通過して行きました。

停まらないで正解でした。

多分土下座でした。

もう、その場を急いで離れたくて・・・

一人半泣きになってた25歳の夏の嫌な思い出です。