イワナの骨酒は清酒ができてからだろうが、焼いたのをすぐに食べれば旨いものを、わざわざ酒に浸して出汁をとる心は
「こいつからも出汁が出るんじゃないか。実験してみよう」と日々探求していた証左であり、一種の研究心である。
こういう精神を含めての文化財であると思う。