先ほど、出張先のビジネスホテルでオナニーをした。
今日は仕事中からずっとムラムラしていて、こんなコロナの時期に、ましてや愛する妻の事も考えずデリヘル呼ぶかどうか今の今まで本気で悩んでいた。
一発抜いたら案の定デリヘルなんてどうでもよくなった。
コロナにかかったら、性病にかかったら、今の結婚生活は全て崩れ去るだろう。
先程までの俺は性欲に取り憑かれ、まともな思考ができなくなっていた。
判断を誤らずに良かった、性欲のおかげで余計なリスクと罹患ノイローゼに悩まされず良かったと考え、床に着いた。
射精の余韻が気持ちよく、眠りかけたその時、ふと思った。
妻の生理前のイライラもこれと同じことなのではないかと。
生理であろうと性欲であろうとホルモンバランスが体や脳に影響を与えていることには変わりない。
先程の性欲に惑わされ正常な思考回路を失っていた俺は、生理で情緒が安定しない妻となんら変わりないではないか。
今まで俺はそんな妻に対してどうだったか。
口に出しては言わないが、妻が生理前に不機嫌になるたび、そのイライラはなんなんだ!気分が悪い!女は理解できない!と常々思い、態度にも出してしまっていただろう。
しかし俺もこれを批判できる筋合いなど無かった。
男だって立派にホルモンに踊らされている。
今しがた、はっきりと悟った。
男も女も皆お互い様であったのだ。
俺は賢者となり悟りを開いた。
妻に心の中で詫び、もう生理中に冷たい態度を取らないようにしようと誓った。
気団諸君はいかがだろうか。
自分を顧みず、女の生理からくる情緒不安定を批判したりしていないだろうか。
そして君達に女のホルモンバランスを批判する筋合いはあるのだろうか。
今一度、股間に手を当ててよく考えてみてほしい。
おやすみ