数日後。49日過ぎた頃に間男から呼び出された
葬儀での文句だろうと俺は思ったんだが
間男「当日あなたがした事は酷いと思いました。元間嫁から元嫁を奪われ
憎しみしかなかった。だけどあなたの言った《奪った》の言葉で
私自身もあなたから元嫁を奪い、酷い事をしたと実感した
元嫁と子供を奪われ今はあなたと同じ立場であると・・・」
俺は話しを遮り「すみませんが俺とあなたでは立場が違う
あなたは最愛の人を捨て俺の最愛の妻を奪ったから
こうなったんだ。全てはあなた自身が招いた報い。同じにするな」
驚いて俺を見つめる間男を置き去りに俺はその場を離れた

帰り途中、俺は泣いている事に気がついた
ああ、まだ元嫁の事愛していたんだなとわかった
元嫁への愛情が無くなってない、だから元嫁を許せなかったんだと感じた
もし間嫁ではなく俺が同じ状況だったら、間嫁と同じ事しただろう

そんな自分が怖くて仕方がない