彼氏の名前は書いてあったから「◯◯たけひと」だとわかった。彼女は「ユイナ」と呼ばれていた。
前半のサークル仲間たちの中には、2人は映っていなかった。
今ならSNSで個人を特定できたかもわからないが、当時は限界があった。

「なんで撮るの?ダメだよぉ、恥ずかしぃ、だめ」という高めの声は、いつでも脳内で再生できる。