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今ならそんな出来事は大袈裟に拡散する所だけど、
当時の「金の卵」は初心で誰の口にも上らなかった。

そして総務課の別の忙しい時期で、
嵐の様な締め切りの1週間の終わりに、
独身寮まで帰るのも辛くて、
宿直部屋の煎餅蒲団に泊ったのよ、
彼女もたまたま電車が無くなって泊まった。

まだ週休二日制の前で日曜日は昼近くなって
襖を隔てた二人は空腹で目が覚めた。
気配で彼女から声が掛かった、
「○○さん、私裸を見られちゃったね・・・、お風呂入ろうっか?」
ドギマギしたけど宿直部屋の風呂に二人で入って、
兄妹の様に黙って背中を流しあって「疲れた・・・、やっと終わった・・・」とため息ばかり。

空腹は即席ラーメンと堅くなった食パンで満たして、
「じゃぁ帰るか」と一緒に私は独身寮に彼女は自宅に。
秘密の近道を通ると歓楽街の裏のラブホの前を通る。
ラブホの入り口で歩みがゆっくりになった、
繋ぐ手をどっちからともなく中に向かう力が籠る。
その後は定石通り激務で抑圧された若者の青春が爆発して仕舞った。
その時の回数はまだ記録は破られていない。

そんな馴れ初めで始まった我が家の歴史・・・・・