これが現実↓


品川駅の前でひとり空を眺めていた、物流会社に勤める長谷川毅さん、36歳。
「働き方改革」の影響で、これまで午後10時が当たり前だった退社時間が、1年前からは午後6時になったと言います。

家では、午後5時半ごろに帰宅する共働きの妻が夕食を作って待ってくれているそうです。しかし長谷川さんはいつもまっすぐ家に帰りません。
その理由を尋ねると、「早く帰りすぎると、『まだご飯ができていない』と言われ、
洗濯物を取り込んだり、家事を手伝ったりしても『下手だね』と言われ、あまりうまくいかない。
それならばと、時間をわざわざ遅らせて帰宅しています」とのこと。

この日、いつものように午後6時に仕事を終えた長谷川さんは、会社の最寄り駅には向かわず、ひとつ先の駅までわざわざ歩きました。
途中の公園で本を読んだり、カフェでコーヒーを飲みながらスマートフォンをいじったり。

午後7時をすぎ、電車に乗りましたが、すぐに途中下車。今度はバッティングセンターに入り、1回300円で20球をフルスイングです。
「これやってるときが一番いい」と、さわやかに笑っていました。

およそ2時間の寄り道のあと、帰宅したのは午後8時半。

実は長谷川さん、毎日の寄り道のことを家ではないしょにしていましたが、この日、思い切って妻の美妃さんに打ち明けました。
美妃さんは、うすうす気付いていたそうで、「自分も1人の時間が欲しいので、ほどよく8時、9時くらいに帰ってきてくれるなら」とフラリーマンを許してくれました。

家事は手伝い?それとも分担?

“家事を手伝っても妻の負担を増やすだけ”という寄り道の理由に対して、放送後、ネット上で多くの厳しい声が上がりました。

「本当に責任感がない」
「家事から逃げているだけ」
「『手伝う』と言う時点で自分がやることではないと宣言してる」

https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2017_0922.html