かみさんが思い出一発やって来てなあ、追及したらあっさりゲロしやがんの
深酒して次の店かと思ったらいい感じの部屋で、寝て起きたら裸だったとよ

俺も大人だから2人から通り一遍の念書取って許したんだわ
器大きい所見せたかったしな、でも心は許しても俺の体が許してくれなかった
飯は味しねえし胃に物があると気持ちわりいし寝ても30分で醒める
許せよ?男だろ!細かい事に拘るな!って頑張って笑って平静装ってるのに
体がまともで居る事を拒絶しやがる

男児人前で泣くべからずで育てられたから眠れなくて泣きたい時は近所の
公園に行った、一人で泣いてたら早朝とは言えない時間から散歩してる
爺さんが話聞いてくれてな、ガキみたいにグズってる俺の背中撫でながら
ずっと一緒に居てくれたんだ、彼が居なかったら俺どうなってただろうな
爺さんには本当に感謝してんだ

結局そんな生活が続く訳無くて2か月後にぶっ倒れたよ
目が醒めたらかみさんが俺の顔を覗きこんで泣くんだよ、泣きてえのは
こっちだつうの、良くみたらかみさんも窶れてなんだか老け込んでるしよ
急に心配になって、ああこのやり方は駄目だと理解した