近所の商社を退職したシニアから聞いておとぎ話風の;
中近東イスラムの名家に生まれた彼女は
聞こえて来る西洋文化にあこがれて何とか行きたいと思う。

所が留学は男子しかさせて貰えずに、
女子が海外に行くのはスチワーデスになるしか方法が無い。
そのその国ではスチワーデスは身分の低い階級の仕事。
そこで彼女はナースや色々の資格を取ってコネを頼りにスチワーデスに。

それから語学を生かして欧米系のエアラインに転職。
そこで頻繁に利用する件の商社マンと知り合って恋に落ちる。
商社マンが奥さんを亡くしたのを機会に歳の差結婚。

その頃彼女の母国では革命が起こって生家は没落して
戻る事が出来なくなった。
商社マンも欧州の会社に転職してそこに二人の愛の巣を構える。
波乱も無かった訳ではないが、
退職後の余生をそこで送り、
今は二人アルプスを望む墓地に眠っているそうな。