大学1年の時に友達と行ったバイト先に30過ぎのオッサンフリーターがいた。
俺達の少し前に入ったオッサンが仕事を教えてくれた。凄く優しくて仕事も出来たからすぐに仲良くなった。
しばらくして三人で飲みに行った時に酔ったオッサンが「元嫁の浮気が発覚し腹が立って浮気相手を殴ってしまった。
浮気と暴行の慰謝料でトントン、元嫁の希望で養育費を親から借りたりして一括で払った。さらに暴行がバレて会社を退職。」

その後元嫁の友達から「子供がオッサンの子ではなく浮気相手の子だと思う」と聞かされ、元嫁の所に抗議に行くもウヤムヤにされたうえに逆に罵倒される。
離婚時に録音が大切な事を知っていたオッサンは元嫁とのやりとりを録音して弁護士に相談に行くも
「示談が成立してるし養育費は子供のためのものである。自分の子ではないと裁判をおこして、さらに養育費の返還するのは大変。
諸々の費用と手間を考えると裁判は厳しい」と言われオッサンは断念。元嫁と浮気相手は結婚しオッサンはフリーターに。

この話を聞いて腹が立った俺達は「復讐するべきだ」「呪いの電話をしよう」「真実の手紙を書こう」等お馬鹿な提案をした。
オッサンは「いや、もういいよ」と言っていたが、一週間ほどして「俺には失うものがないから、やっぱり復讐する」と言い出した。
俺達は変な正義感に燃えて「手伝う」と言うと、最初は断っていたオッサンも折れて俺達三人で復讐することになった。