中学の友達が、昔から夢だった小料理屋みたいなのを開いて、オープン前の開店祝いに誘われた。

そのお店はカウンター10席ぐらいと、座敷ひとつの店で、その日はほんとに気の合う友達しか来ないし、タダで飲み食いして欲しい。との事だった。

有り難く参加すると伝えて、開店祝いの花(恥ずかしながら親に聞き、胡蝶蘭)を送り、当日はちょっとしたお祝いを包んでいった。

友達は、店の玄関に花を飾ってくれていて、友達と奥さんからお祝いは受け取れないと言われたが、「せっかくの門出だから受け取って。その代わりに今日は料理もお酒も楽しみにしてきたから。」と言った。

でも、他に招待されていた中学の友達は、中学時代「店開いたら呼んでよ!」という話を覚えていて呼んだものの、正直、前科ものや、いい歳して無職のパチンコ狂いの奴がタダ飲みできると思って来ていた。小料理屋のAくんは知らなかったんだと思う。私も知らなかった。

下品な会話と、警察のお世話になった自慢でばっかりで、正直友達が気の毒だった。奥さんも引いてたと思う。