>>480の続きだ。
私はこれ以上の元カノの告白は聞きたくなかった、だけど金縛りにあったかの様に身体が動けない。
「私を捨てた貴方への復讐の機会が訪れたからよ、貴方とあの娘が何れ男女の中になると確信に近い思いがあったから、あの娘の恋心を放置していたのよ」
「・・・・・・」
「そして貴方は何も知らずに私の前に姿を現すと」
「・・・・・・」
「昨日あの娘から聞いたわ、あの娘貴方の子を妊娠しているって。嬉しそうに話しをして暮れたわ」
「やめろ、それ以上言うな」
「産まれて来る子は貴方似かしらね」
私は病室から逃げ出したい衝動に駆られた。
「それともあの娘似かしらね」
「いい、貴方は実の娘を抱いて妊娠させた罪を背負って生きていきなさい。それが私を捨てた貴方への復讐よ」
彼女はもう私を見ようとはしない、小雪が舞い始めた外を見た。
「雪ね、・・・もう帰って、あの娘には何も言わないであげるから安心して」
私が元カノから聞いた最後の言葉だった。その三ヶ月後、桜が舞い散る中元カノは息を引き取る。
元カノの火葬中、お腹が大きくなり始めた娘が妻として私に寄り添う。

幸いにしてか産まれて来た子には障害は無く健やかに育ち、今年で四歳だ。
妻はもう一人子供を欲しがっているが、私は怖くて避妊をしている。
妻に内緒で私と妻のDNA鑑定をやった結果、ほぼ100%親子だと鑑定結果が出た。
私は直ぐに鑑定結果を焼却処分をした。

懺悔の意味で書かせて貰った、少しだが気が楽になったよ。
ちなみに一度結婚をしてはいたのだが、前妻は脳梗塞で急死をしてしまった。
しかし私は自分が怖い、事実を知って尚も娘と夫婦として、身体の関係を続けていられるのだから。
多分私は壊れているのだろう?