寝ぼけたお水の姉ちゃんが、
風呂場の排水口にピアスを落として、
それを取ろうと突っ込んだ手首から先が挟まって、
「水道110番」に救援求むの電話が来て、
玄関鍵を開ける鍵屋さんと一緒に早朝に行ってきたわ。

スマホを持って入浴したからそれで助かった事に。

鍵屋さんも当惑して本人確認を位置情報で取得して、
たまたまそのマンションに保証人になって呉れる人がいて。

鍵を開けて住戸に入ってユニットバスに行ったら、
勿論姉ちゃんは全裸の泡だらけが排水口に手首から先を
飲み込まれた格好で後ろ向きで乾き始めた泡がビラビラに
絡みついているのが丸見え。

「どのタオルを取りましょうか?」と気を利かせたら、
「そんな事よりも早く外して、痺れて逝(?)きそう・・・(どこが?)」
と必至の訴え。
確かに洗い場に付いた膝が赤く腫れて、
湯船のお湯も冷め始めて身体もガタガタ震えが来ている。

要は一番奥に指先で高価なダイヤのピアスを確保していて、
離したら流れてしまうと必死の形相・姿勢だった。

こっちは専門家だから、
管の先にへこみ凹があって、
水を流さなければ落ちはしないよと説明して納得して貰った。

後は簡単で排水口を分解するネジをひねって
手首を開放して、それから道具で引っ掛けてピアスの回収に成功。
大きなダイヤの付いたシンプルなピアスで、
何百万円するのと涙を流して、多分嬉し涙。
その間ずっと全裸で隠すそぶりも無くて隅々まで堪能させて貰った。
「ダイヤは大きすぎて本物には見えないから大丈夫なの」と自慢げに語る。

そんな貴重品を留め金も無しに耳たぶに引っ掛けて外出する金銭感覚。
その日はたまたま外し忘れて入浴して・・・・と言い訳していた。

鍵屋さん共々料金はたっぷり頂いて、
見事な裸体も拝見して眼福の早朝の出動でした。
「一度、お店にいらして!!」と帰り際に言われたが・・・
鍵屋さんと顔を合わせて苦笑い。