妻と電話で話してから数時間ほどたった
でも気持ちではその何倍も時間が経っているように感じ
まるで霞がかかったかのような気持ちでひとりの夜をすごしている
妻はもう彼と・・・・・と、すでに何回も同じことを考えてしまい少々疲れてもいた

時計が23時を指す頃だったろうか、メールの着信音が部屋に響き渡った
妻からだ・・・・何かあったのだろうか
開いてみると
「電話してもいい?」とのこと
慌ててOKとの返信をするとほどなく着信があった

受話器の向こうからは明らかに普通ではない雰囲気が
妻の声の代わりに伝わってきた
「もしもし・・・・もしもし?!どうしたの??」
こちらの問いにも無反応だったが
ゴソゴソと何かが擦れる音だけしていたが
それがとぎれるとやっと妻の声が聞こえてきた

「・・・・も  し もし・・ぅん、ん、はぁっ・・ぁ・・・」

ときおり吐息交じりの声に状況はすぐに理解できた
その彼の指図で妻は交わりの声をきかせようという魂胆だと
私の寝取られ願望がその男に見透かされてはいるとは
思っていたがいきなりの事に無言になる私だった