>>62
何で苦しいのか、というのは二重に屈折して、それに失敗しているから。

母親が好き

親が喜ぶであろう行為を一生懸命に頑張りたい

幼い兄弟も助けて、さすが長男ね、とさらに親から認められ愛されたい

という、幼少時のまっさらな願いがまず子供の中に存在する。

次に、「俺にばっかり苦労させやがって」という、親に対する激しい憎しみも当然ある。
しかし母親に「親・完全失格」という烙印を、自分からハッキリ押すには躊躇があるので、
その愛憎を、どうにか自分の中で両立させないとならない。

で、どうなるかというと、
兄弟を庇い助けられない自分が悪い子だから、親も駄目親のままなんだ。
こういう脚本を、子供は幼いなりに必死に脳内に作りあげる。
『兄弟を助ける→親の負担が軽くなる→長男のお陰で楽になったので、
 親は心に余裕が出来て子供に優しくなり、愛情あふれる良い親に戻ってくれる』

裏返せば、親がいつまでも良親にならないのは、自分の努力が足りない所為。
親が駄目親なのは、あくまで環境が整わないからで、子供を大切に思ってないから
トラブルに平気で巻き込めるという親の正体に気づかないよう、自分で自分を洗脳するんだよ。