過干渉する親たちは「対象者を心配し、幸せになることを望んだ愛情からの躾」であるとしたがるが、実際には対象者が一つの人格を持った人間である事を認めることができず、
『対象者は親の所有物である』といった観点で自らの価値観や好み、思考を一方的に押し付けて支配下に置きたがる親のエゴが見い出される。

また夫婦間の不仲などの日々の不満の捌け口として、対象者が活き活きと幼児期・思春期・青春時代を過ごし人生を謳歌することに対して嫉妬や怒りを抱き、対象者が外の世界や人や恋愛等に興味を持ち親の支配下から離れるのを許さない
、抑圧して自分よりも弱い立場の人間を家族内に作り出して置きたい、永遠に支配下に置いて将来の介護要員として家に縛り付けておきたい、といった非常に屈折した心理が見出されることもある。

過干渉の問題では、対象者は親から条件付の愛情しか与えられず、保護者によっては「躾の一環」として対象者の交遊関係にまで強引に介入(干渉)しようとすることもあるため、
対象者は、親の逐一の批判や干渉が煩わしく、ストレスや罪悪感を覚え過大なエネルギーを消耗するため、対人関係そのものをおっくうに思うようにもなる。

また、幼児期から、自我を見せるごとに批判・抑圧されてばかりいるため、自己肯定感が低くなったり、自発的な行動に恐怖感を抱いたり、他者と対等に接する事や自己主張・感情表現に恐れや罪悪感を持って常に遠慮するといった人間に成長するので、
周囲から孤立するようになり、他者からイジメの対象にもされやすくなる。

自我が形成されていく段階において、同世代の人間との交遊や恋愛といった経験からコミュニケーション能力、対人関係を構築していく術、社会性などを学ぶ機会が無いまま思春期や青春時代を過ごして大人になってしまうため、
成人しても社会に順応する事が出来ず、社会から取り残されてしまったりもする。 by wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E5%B9%B2%E6%B8%89