大坂なおみは復活するか

 ドバイ・デューティフリー・テニス選手権でWTAランキング1位の大坂なおみ選手はWTAランキング67位のクリステア・ムラデノヴィックにストレートで敗北した訳だが、これについて多くの女子トッププレーヤがコメントしている。
その内容は大坂選手の精神面を思いやるものがメインで、戦術面の変化には触れていない。これは当然の事かもしれない。わざわざ敵の弱点を指摘してやる必要はプロ選手にはない。弱点が残っている方が倒しやすいのだ。
 しかし、考え様によっては女子プレーヤはあまり戦術を分析する能力が高くないのかもしれない。一方で、感情面の共感力は高い。
だから、大坂選手の精神面ばかりを心配している。こうした女子プレーヤには正確な分析のできる優秀なコーチは不可欠なのだろう。
 
大坂選手の敗因は攻撃に固執した点にある。これは杉山愛氏も指摘している。
もちろん、杉山愛氏も女性らしく、精神面の負担を指摘しているが、きちんとプレーを見て、敗因を指摘しているのはさすがである。
この様に優秀なコーチが付き、大坂選手がきちんと言う事をきけば、復活はそれほど困難な事ではない。何せ、彼女の身体能力は世界No.1なのだから。

 問題なのは彼女が方針を改めるかどうかだ。バイン氏との決裂も戦術面での方針の違いが原因だろう。
女性週刊誌が指摘する様な痴情のもつれではない。大坂選手はつまらない守備をやりたくはないのだ。嫌な事はやらないのはあらゆる日本女性に共通の性質だ。
だから、日本女性は管理職には就けない。管理職は裏方のつまらない仕事だからだ。これを真面目にやらない社員を登用するわけにはいかないのだ。

 彼女が楽しさを優先し、世界No.1の地位を捨てたとしても、それは本人の自由だ。世界には明日の飯も食える余裕がなく、飢え死にする者が未だに存在する。
しかし、金持ちはまずい料理を捨てる自由が与えられている。これが世界の現実だ。日本のファンも成績が落ちれば、大坂選手への関心はなくなるだろう。
本人がそれで幸せなら、誰も文句を言う権利はないのだ。