大坂なおみはもう終わりだ

 大坂なおみ選手がコーチのサーシャ・バイン氏を解任した。これで、彼女の快進撃は終わるだろう。
問題なのはこれだけ成果を出したコーチを解任した事ではなく、その理由である。
彼女は明確には解任理由を話していないが、インタビューからある程度推測できる。

 簡単に言えば、バイン氏のコーチングが楽しいものではなくなったという事だ。
彼女は成果よりも幸福を優先すると言っているし、ネガティブなコーチはいらないとも言っている。
 バイン氏は初期の頃は大坂なおみ選手をおだててモチベーションを上げる努力をした。これは大坂なおみ選手の長所を伸ばそうと考えたからだ。
彼女は成長初期にあり、長所を伸ばすのは合理的だった。
彼女はバイン氏が前向きなので、そのコーチングを歓迎した。
 しかし、USオープンを優勝した当たりから、バイン氏のアドバイスの質が変わったのだろう。
これは当然で、十分成長した選手は長所を伸ばす余地はなく、欠点を修正する方が有効だからだ。
特にNo.1プレーヤともなれば、多くの強敵が弱点を研究してくる。
自ずと欠点を指摘する様なネガティブなコーチングにならざるを得ない。
 しかし、これは正直、楽しい作業ではない。
大坂なおみ選手はすっかりバイン氏に嫌気が差してしまったのだ。
このため、バイン氏はフラストレーションが溜まり、陰で大坂なおみ選手の態度に不満を漏らす様になったのだろう。
本人に直接言わないのは、言えば、大坂なおみ選手の機嫌を損ねるのが分かっていたからだ。
しかし、この不満が大坂選手に漏れ、陰で悪口を言っているととられてしまったのだろう。だから、次のコーチには直接言う人間が良いと言っている。
 結局、大坂選手は典型的な日本人女子であり、シャラポワが言うところの「甘えたガキ」に過ぎない。
No.1であるためには嫌な事を進んでやらなければならない。
楽しい事をやっていれば、スポンサーがお小遣いをくれるわけではない。
この当たり前の事が理解できない日本女性と全く同じなのだ。
 彼女は今後、ランキングをずるずると低下させ、かつてNo.1だったのは偶然だと思われる様になるだろう。
人によっては彼女はバーンアウトしたんだと解釈されるだろう。
しかし、その原因は彼女の甘えた考え方にあり、それは全ての日本人に共通の考えだという事だ。
 例えば、今でもTV局はネット配信には積極的ではない。
これは利権の問題もあるだろうが、最大の理由がTV局員は放送の方が楽しく、ネットには興味がないからだ。
楽しい事しかやりたくない。これはほとんどの日本人の性質だ。
お金を儲けるためには手段を選ばない欧米人と対照的だ。
だから、日本の労働生産性は低い。効果を考えず、やりたい事しからないからだ。
 こうした傾向は当然、日本テニス全般にも見られ、サービスを積極的に強化する日本人選手はほとんどいない。サービスの練習など地味でつまらないからだ。
トッププロでもサービスの強化に取り組んだと明らかに分かるのは錦織選手とダニエル太郎選手だけだ。彼らは嫌な努力も厭わないから今の地位にいる。
ほとんどの日本人選手はサービスのレベルだけならアマチュアレベルを超えないのだ。
 残念ながら日本人は優秀ではない。大坂なおみ選手はその典型的なモデルである。世界No.1の身体能力も日本人の脳では宝の持ち腐れなのだ。
これが「すごいぞジャパン」の現実である。