2014全米準優勝
輝かしい実績ではありますが錦織選手にとっては悪夢の始まりでした
自分に群がる人、人、人・・・
金や名声に飛びつき我こそが先んじようと強欲を顔に張り付かせ寄って来る人の群れ
変わっていく周囲の人々、そして何も変わらない自分・・・
変わっていく親しかった人達、孤独な自分・・・
影響は自分の周囲だけでは無く遠い故郷、日本でも・・・
一気に増えるスポンサー収入、周囲を取り巻く知らない大人・・・
純粋にテニスが好きだった頃には戻れない
大人として、世界のトップアスリートとして課される責任
誰にも言えない胸に秘めた悩み、押し潰れるほどの重圧、溜まって行く淀み
出口の無い暗闇の中で疲れ果てていた錦織選手に一筋の光が差し込みます
舞様です
錦織選手のことを知らなかった舞様は錦織選手に気軽に声をかけます
「やっほー!元気?」まるで学校のクラスメイトに話しかけるように
冷たく固まった錦織選手の心が溶け始めます
舞様は美才あふれる芸能人の中でも一際人目を引きつける魅力を持った女性です
二人は意気投合し語り合いました
世界の頂点を目指す錦織選手に共感し
上に上がれば上がるほど苦しくなる今の状況に涙しました
舞様も芸能の世界でモデルとして、女優として頂点を目指し駆け出していたからです
夢を追う二人
青春の灯が二人を包み込みます
舞様は苦しみます
想像を絶する高さで想像を絶する苦悩に足掻いている錦織選手
既に互いの間には恋心が芽生え激しい葛藤の果てに舞様は決断します
「圭は私が守る」
錦織選手は舞様にとって自分より、自分の夢よりも大きくなっていました
舞様は夢を捨て、また新しい夢を手にしました
錦織選手は強さを手に入れることが出来ました
自分の弱い心を守る力を手に入れました
一人でダメなら二人で手を繋いで歩けばいい
錦織選手を底無しの母性が包み込み舞様と溶け合いました
この命、どう使う?
舞様に、使います