http://www.afpbb.com/articles/-/3168653
テニス、マイアミ・オープンの女子シングルスで大会第2シードのキャロライン・ウォズニアッキが24日、
試合中に自身の家族を脅した一部の観客を批判し、大会主催者に対策を求めた。

ウォズニアッキは24日に行われた女子シングルス2回戦でモニカ・プイグに敗戦。
その試合で自身の両親が脅迫され、婚約者であるデビッド・リー氏のおいとめいが暴言を浴びたことを受け、
ツイッターに対応を求める声明文を投稿した。

「テニスが勝ち負けのあるスポーツなのはよく承知していますが、
昨晩の試合では、一部の観客が私の家族を脅し、父と母に死ねと言い、ここに書けないような呼び名で私を呼び、
フィアンセのおいとめいに(どちらもまだ10歳です)黙って座っていろと言いました。
それにもかかわらず、警備員は何もしないどころか、それを黙認しているかのようでした」

「私はファンの方には好きな選手を応援してほしいといつも言っていますし、厳しい雰囲気には燃えるタイプです。
しかし、一線を越えたらテニスはどちらの選手にとっても悲惨なものになります。
大会には今回の件を深刻に受け止めてほしいと思います。
このままでは、次の世代の選手やファンに影響しかねない、悪しき前例を作ることになってしまいます」

米プロバスケットボールで12年プレーしたリー氏も、ツイッターで
「ひどい雰囲気だった。こうしたことが二度と起こらないよう、何か手を打ってほしい!」とコメントした。

大会ディレクターのジェームズ・ブレーク氏は声明を発表し、
会場にいた警備員は脅迫の現場を目撃しておらず、見ていればなんらかの行動を起こしていたはずだとの見解を示している。

「選手の安全はわれわれの最優先事項です。昨晩のキャロラインとモニカの試合は、声の大きい情熱的な観客の前で行われました。
私個人としては、コート上の選手が暴言に耐えなくてはならない事態はあってはならないと感じますが、
われわれは安全で公平な環境を作るべく最善を尽くしています」

「会場には大会とWTAのスタッフがおり、コートサイドには警備員も配置していました。
彼らは何も目撃しておらず、選手やその家族を標的にした具体的な脅迫も把握しておりませんでした。
気づけば直ちにその状況に対処していたでしょう」