ラケットの性能が向上したため、現代ではアマチュアでもプロ並みのスピードを実現したグランドストロークを打つ者が少なくない。
一方で、サービスに関して言えば、さすがにプロの様に200km/hのスピードボールを打つ者はほとんどいない。
これはなぜだろうか?サービスには何か特殊な要因でも存在するのだろうか?
 グランドストロークは足の筋肉を使用し、体の回転を使用してボールを打つ。
したがって、アマチュアでも十分な筋力が実現できる。一方、プロといえどもボールはネットを超えてコート内に納めなければならない。
これはボールスピードが無限に速くなる事はない事を意味する。したがって、アマチュアとの差はそんなに存在しないのだ。

 しかし、サービスは決定的に異なる事情が存在する。
まず、身長だ。プロプレーヤの平均身長は185cmを超えている。
これは日本のアマチュアプレーヤの平均より10cm以上も高い。身長が高ければ手の長さも長くなる。したがって、打点の高さが相当差が出るのだ。
当然、高い打点からは高速サービスを打ってもコートに入りやすくなる。
これだけでもプロの方が圧倒的に有利なのだ。その上サービスはアマチュアでは貧弱な体幹の筋肉や腕の細い筋肉を使用してボールスピードを上げる必要がある。
具体的には体幹を素早くねじり、腕の筋肉でプロネーションによるスナップを掛ける必要がある。
こうした筋肉はアマチュアでは貧弱すぎてボールスピードに貢献しない。したがって、アマチュアでは羽子板サーブ以上のボールスピードは難しくなるのだ。
従って、プロの様な完璧なフォームでもプロほどスピードは出ないのである。
 こうした状況下では実はサービスに関してはプロの真似はあまり効果がない。20代の男性プレーヤならともかく、中年女性などは決して羽子板サーブを超えるスピードを実現できはしないのだ。
それなら、わざわざ難しいコンチネンタルグリップを採用する理由はないのだ。テニス雑誌はこうした事情を理解してはいない。だから、トッププロのフォームを採用する様な馬鹿な記事を書くのだ。
サービスは体力により、段階的に進化させるべきだ。グランドストロークと異なり、プロのサービスと羽子板サーブの中間のフォームが実現できる。こうした実用的なサービスの提案こそが雑誌の使命のはずなのだ。
 こうした劣悪なサービスは他のサービス業でも当たり前で、経営コンサルタントなどの言う事を聞けば、会社が倒産するだけだ。彼らはライザップの様に結果を保証していない。
したがって、それっぽい事を言って料金をぼったくるだけなのだ。一番ひどいのは結婚相談所だ。高い料金を払って入会しても、結婚のためには厳しい条件をクリアする必要があり、あなたには無理だと断定してすぐに追い出す。事実上の詐欺だ。
これが日本のサービス業の実態なのだ。
 日本のおもてなしなど幻想である。日本人のサービスは世界最低だ。海外ではサービスは成果を出さなければ淘汰される。
結果が出ないのに損害賠償をしないのは日本人だけだ。これは寛容だと褒められる行為ではない。
テニススクールが機能していないのもこの日本人の寛容の美徳のせいなのだ。
このレス内容は効果を保証している。それは自分で試して効果を確認しているからだ。これが今の日本人に必要な態度なのだ。