日本人は小さなステップでボールに近づく。
世界では大股なステップが基本なのにだ。
また、小さなフォームでボールをこすりあげる。世界ではもっとゆったりとした大きな
フォームが基本だ。また、ラケットダウンが
早い。世界ではループスウィングを採用し、
タイミング良くラケットを下げる。
しかし、これらの日本人の対応は全て
オムニコートが前提だからだ。
オムニコートは滑りやすく、大股のステップ
は危険である。下手をすれば転倒しかねない。小さなステップは滑りやすいオムニでは基本中の基本なのだ。
また、オムニコートはバウンドが低く、
トップスピンが有効ではない。
ハードコートでは高く弾むトップスピンも
オムニでは打ちごろの高さになってしまう。
それよりもフラットで低く滑らせた方が
有効なのだ。
このため多くの日本人プレーヤの打ち方は
相手がフラットボールを打つ事を前提に
している。
しかし、海外では全く事情が異なる。
ハードコートではスピンボールは高く弾み、
相手を後方に追い出す事ができる。
スピンボールはバウンドが速くはないが
ボールが重く、面を合わせるだけでは
打ち負けてしまう。
従って、大きなスウィングでしっかり
ボールを押し込む事が必要なのだ。
そして、相手のスピンに対抗して
強力なスピンをかけるにはループスウィング
が有効だ。このためにはラケットをあまり早く下げてはいけない。
日本の特殊なテニス事情は文部科学省の
指導の結果であり、これは日本のテニスを
ガラパゴス化する事により国内産業を
保護しているのだ。