フェデラーのテニスはパワー、スピード、テクニックのトータルが非常に高いけど、オーソドックス
ナダルのテニスはナダル以外には不可能
常々ボルグとナダルが近いのではと思っていたがむしろ近いのはマッケンローとナダルだった
ボルグとフェデラーはそれぞれ革新的なスタイルでテニス界のその後の流れまで作ってしまうほどの影響力があった
ボルグはトップスピンを標準装備として持ち込んだし、フェデラー以降ストローク戦におけるオールラウンドな展開が主流となった
ところがそのライバルのマッケンロー、ナダルは一時代前のようなプレーでありながら誰にも真似できない方法でプレーした
マッケンローはクラシカルなサーブ&ボレーヤーだがそのやり方が全く持って彼独自の感覚によるもの
ナダルはモヤ、フェレロなどの先輩が進めた攻撃的スペインテニスという流れを逆行するような、まるで90年代のクレーコーターのプレーでありながら、
そのフィジカルやスウィングの自在さは全くの別物で、グリグリスピンでライジング、ランニングショットという彼にしかできないテニスを展開
スピン開拓者ボルグもランニングショットではボールの軌道がフラット気味になるのだが、ナダルのはまさにバナナショット
彼以外に実現不能である
開拓者と異端、このライバル関係はボルグマッケンロー、フェデラーナダル共に当てはまる
違うのはプレーレベルがフェデラーナダルの方が上ということだ
どちらが上かはもう好みの問題だろう
史上最高は2人いるのだ