高校の水泳授業で飛び込み指示し生徒に大けが 22日 教諭に判決
2021年11月22日 5時04分 nhk
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211122/k10013356911000.html
被害者の元生徒 “禁錮以上の実刑を望む”

都立高校の3年生だった内川起龍さん(23)は、5年前の平成28年7月、水泳の授業で行われた飛び込みの練習で事故にあいました。

起訴状などによりますと、
授業では教諭がスタート台からおよそ1メートル先で水面から71センチ以上の高さにデッキブラシを差し出し、その上を越えて飛び込むよう指示したということです。

水泳部だった内川さんは
教諭の指導に従って飛び込み、プールの底に頭を打ちつけたといいます。

当時の状況について
「デッキブラシを差し出されたときは『怖い』のひと言でした。頭をぶつけたあと体は動かず、水中にいるのに冷たいという感覚さえもありませんでした」と振り返ります。

内川さんはけい髄という首の骨の中にある神経を損傷して手足に強いまひが残り、首から下を自由に動かすことができなくなりました。

スポーツが得意で、小学生のときの将来の夢は水泳選手でした。

体操部だった中学時代には関東の選手が集まる大会で6位になったこともありますが、事故のあとは車いすでの生活を余儀なくされ、食事や入浴なども母親やヘルパーの介助が必要だということです。

高校を卒業したら自動車業界で働きたいと就職活動を進めていましたが、諦めざるをえませんでした。