「2本の割り箸を並べ、その割り箸の間にウィンナーを置くのだ。これを人間に見立てる」

「それで?」

「左の割り箸に体重をかけると同じに、右の手で水をかく動作をする。これがローリングだ」

「ふむふむ」

「そして初めの20分ぐらいは左右交互に割り箸に力を込め、体重を掛けることでストリームラインを保つ」

「その後は?」

「そう、その後は手足が疲れたら、真ん中のウィンナーたる胴体を傾けることに意識を置く。
胴体は浮力の中心であると同時に重心でもある。」

「そのコツは?」

「手足に力を込めるのと違い、胴体を傾けるのだから疲れにくい。コツとしては子供が駄々をこねて
万歳して床をゴロゴロ転がるように胴体を動かす。これがゆっくり長く泳ぐコツになる。
あくまで同じ動きを最初から最後までするのだが、意識を動かすことにより持久させるのだ。」