元東京大学特任教授で、血液・腫瘍内科学を専門とする医師の上(かみ)昌広氏は、「民間療法」の危険性について次のように語る。

「ディズニーランドに行くなど外出できていることから考えるに、池江選手の抗がん剤治療は順調に進んでいる状況だと思います。
このままいけば、半年以内には競技に復帰して、東京五輪への出場を目指すこともあり得るでしょう。

ただ、いわゆる『民間療法』を受けているとすると気がかりです。
一般的に言って、白血病治療において『民間療法』のほとんどは科学的根拠がなく、まったく効果がありません。
それどころか、なかには逆に身体に害を及ぼし、病状を悪化させるようなものもあります。
池江選手はすでに白血病の標準治療を受けていますが、まだまだ予断は許さない状況でしょう。
怪しげな『民間療法』に傾倒せず、しっかりした治療を受けて、早期に回復することを祈っています」