引退の立石諒悔いなし「水泳を続けてきて良かった」

 悔いは残さなかった。今大会限りで引退を決めていた12年ロンドン五輪競泳男子200メートル平泳ぎ銅メダルの立石諒(27=ミキハウス)は
200メートル平泳ぎ予選に出場。2分16秒69の40位に終わり、決勝進出を逃し、23年間の競技生活を終えた。

 レース後、場内から拍手が起こった。「大きな拍手をもらって、水泳を続けてきて良かったと思った」と晴れやかな笑顔を浮かべた。

 高校生で頭角を現すとポスト北島として期待された。北島康介氏(34)を選手として、人間として尊敬し、背中を追い続けてきた。
12年ロンドン五輪では200メートルで最後に北島氏を振り切り銅メダルを獲得。
昨年リオデジャネイロ五輪落選後、進退を迷ったが、北島氏から「もう1度、頑張れ」と励まされて現役続行を決めていた。

 最も印象のあるレースとしては銅メダルのロンドン五輪ではなく、その選考会の日本選手権だという。
北島氏に0秒17差の2位で代表権を得た。「康介さんと本気でやりあえた。楽しい時間でした」と振り返った。
今後は水泳、スポーツの普及活動を行う予定。「やりたいことを自由にしていく」。ケガ、移籍に失敗して中ぶらりんになった過去もある。
栄光と挫折は、第2の人生に役立つはずだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170416-01808690-nksports-spo